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生体に作用して、
生物学的反応
(生理機能の変化、生化学的変化、形態の変化等)
を引き起こす化学物質

つまり、
薬理効果のある物質」 を、
薬物」(drug)と言います。

なお、
薬理効果」(薬理学的効果)とは、
(※「薬理作用」「薬理学的作用」とも言う)

「(病気などに)効き目がある」
ということではなく、
あくまでも、
生理的変化を起こす
ということにすぎません。

一方、
薬効」とは、
薬(医薬品)としての効き目(効果)
を指します。

したがって、
薬理的効果のある物質」(薬物

薬効のある物質
とでは、
本来ニュアンスがだいぶ違います。

→ 医薬品

 
 

重要なのは、
「薬物」であるからといって、
「薬」(くすり)とは言えない
ということです。

薬物の中で、

@「その生理活性が、疾病の診断、治療、予防に有用であること」が臨床試験によって科学的に証明されたもの

なおかつ

A「医療に使用して良い」と規制当局によって承認されたもの

なおかつ

B医療機関で実際に治療に用いられるようになったもの

つまり、
@〜Bをすべて満たすものを総称して
医薬品(medicine)」
と言います。

そして、「医薬品」の俗称が「薬(くすり)」なのです。

従って、
未承認の治験薬は、
「薬物」(薬理効果のある物質)
ではあっても、
「医薬品」でも「薬」でもないのです。

 
 
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