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既に承認・販売されている医療用医薬品のうち、副作用が少なく安全性の高いもの
(その医薬品あるいはその有効成分)を、
OTC(一般用医薬品、大衆薬)
に転用(スイッチ)したもの。

スイッチOTC薬」と呼ぶ場合もあります。

→ OTC(一般用医薬品、大衆薬)

「スイッチOTC」は、最初から大衆薬として企画・商品化された医薬品よりも効き目がずっと強いのが特徴です。
 
 

@ 一般人・軽度の患者のメリット

従来の普通の大衆薬より効き目のある医薬品を、処方箋なしに薬局等で入手できるようになる

A 製薬企業のメリット

大衆薬として販売することによって、売上げ増加を期待できる

スイッチOTCは大衆薬なので、テレビ等マスコミで「商品名」を出して宣伝できます。

そのため、売上増加と同時に、企業PRにもなります。

B 政府・国のメリット

医療費(薬剤費)の削減になる

※そのため、製薬企業に対して、スイッチOTC化を奨励しています。

 
 

スイッチOTC薬も、元々は、効果が強い代わりに副作用も強い医療用医薬品です。

安全性を確保するためには、適正に使用(服用)してもらう必要があります。

そこで、
スイッチOTCが承認される際には、

● 情報提供の方法、
● 広告宣伝方法、
● 販売方法

に関して、通常のOTCよりも厳しい条件が付加されています。

現在はだいぶ状況は変わりましたが、スイッチOTCが解禁された当初は、安全性上の問題から、国内で承認されたスイッチOTCの多くは外用薬であり、内服薬は少なかったということがあります。
 
 

事例としてはだいぶ古くなりますが、
スイッチOTCで有名なものとしては、
俳優の西村雅彦のCMで有名になった
胃腸薬 「ガスター10」(山之内製薬)」。
(1997年7月大衆薬として認可。9月より販売開始)

CMでは
「用法・用量を守って服用して下さい。」
「使用上の注意を良く読んでからお飲み下さい」
と耳にタコができる位、繰り返しています。

それは、スイッチOTCの誤服用による問題発生を恐れた当局が、CMでこれらを説明することを、条件にしたからです。

そのため、限られた時間内に収めるため、とても早口でせわしないCMとなってしまったのです。

 
 
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トクホ臨床試験受託企業リンク集
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