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| 治験・臨床試験 &医薬品開発用語集  | 
| 初回通過効果(FPE) | 
| First Pass Effect | 
| 解説(1) | 
| 初回通過効果とは? | 
経口投与した薬物が、腸などの消化管から吸収されて、最終的に体循環血液中に到達するまでに、その全体量を相当量減らしてしまう現象。 消化管で吸収された薬物は、門脈を経由して、肝臓に入り、そこで部分的に分解(代謝)されてから、体循環血液中に入るからです。  | 
| 解説(2) | 
| 投与量・投与方法・剤形の決定に影響 | 
このように、静脈内投与と違って、経口投与の場合には、初回通過効果のために、バイオアベイラビリティが低下します。  | 
従って、経口投与の薬物の投与量を決定する際、初回通過効果を考慮しなければなりません。  | 
| また、初回通過効果の高い薬物の場合は、消化器官を通らずに循環血液に入るよう、静脈内投与あるいは、剤形を舌下錠にするなど、投薬方法や剤形を工夫する必要があります。 | 
なお、初回通過効果は肝臓の代謝機能に影響されるので、肝疾患によって肝機能が低下したヒトでは、初回通過効果が低くなります。 その結果、肝臓が正常なヒトと比べて血中濃度が高くなり、時には副作用を発現する場合もあります。 ほとんどの臨床試験の除外基準に、肝疾患患者が含まれているのはこのためです。  | 
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