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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
バイオアベイラビリティ |
bioavailability |
解説(1) |
バイオアベイラビリティとは? |
体内における薬物(製剤)からの利用性を評価する概念。 投与された薬物(製剤)が、 を表す指標です。 |
具体的には、 投与された製剤中の薬物が体循環血液中に到達する割合 その際の速度 |
解説(2) |
一般に、静脈内投与では、投与された薬物はほぼ完全に生体で利用されます。 つまり、バイオアベイラビリティは100%ということになります。 その理由は、 まず第一に、静脈内以外投与の場合、投与された部位からの吸収が悪いことです。 これを「初回通過効果」といいます。 |
また、標的とする受容体に対する親和性が高い化合物であればあるほど、高脂溶性になることが多いという特徴があります。 高脂溶性の化合物は、消化管での吸収性が悪い上、肝臓・小腸における「初回通過代謝率」が高くなるため、極端にバイオアベイラビリティの数値が低くなります。 このことは、医薬品の開発研究者の間ではよく知られており、研究者泣かせとなっています。 |
解説(3) |
ジェネリック(後発品)などで見られる現象ですが、同一の薬物を同一量含む製剤であっても、製造メーカーや剤形が異なると、治療効果に違いが発生することがあります。 ・ 原料、 等の違いにより、薬物が体内で吸収される、及び、作用部位で利用される速度や量が異なってしまうためです。 |
医薬品の大部分が経口薬として開発される現状から、バイオアベイラビリティが十分に高い医薬品を創製できるかどうかが、医薬品として成功するかどうかを決定する最も重要な要因の一つである、とされています。 |
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