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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
ナノテクノロジー |
nanotechnology |
解説(1) |
ナノテクノロジーとは? |
ナノ(10億分の1)メートルの精度で物質を扱う技術の総称。 略して「ナノテク」。 あまり使いませんが、 「ナノテクノロジー」は、半導体などのエレクトロニクス分野(マイクロマシンなどの加工・計測技術含む) や、新素材、新薬などの開発に、画期的な進歩をもたらすと期待されています。 |
超微細物質を扱う(作る)技術は、手先が器用で精密機器の開発を得意とする日本には、まさにうってつけの技術だと言われています。 バイオ技術では米国に大きく差をつけられましたが、ナノテクノロジーでは、逆に米国に差をつけることができるのではないかと、現在最も期待されており、産官学が連携して開発に乗り出しています。 |
解説(2) |
ナノテクノロジーと医薬品開発 |
ナノテクノロジーの応用分野として、 現在、ナノテクノロジーを使用した次世代医薬品の開発が行われ、既に臨床試験段階に入っています。 |
例えば、薬剤を徐々に放出する性質を持った特殊な微小粒子(カプセル)に抗がん剤などを入れた医薬品がその代表です。 サイズが10〜100ナノメートルと小さいため、毛細血管の微小な穴を通り抜け、患部に達してから薬剤を放出し、治療効果を高めることができます。 また、患部に達してから、必要最小限の薬剤を放出するだけなので、副作用を軽減することもできます。 |
がん細胞など患部に狙いを定めて薬を集中投与する、このようなタイプの医薬品に含まれる輸送カプセルは、「ナノキャリア」(ナノレベルのキャリア) と呼ばれています。 また、このような技術は、「薬物送達システム」(ドラッグ・デリバリー・システム、DDS)」 |
解説(3) |
地味な分野で既に普及 |
なお、夢の技術として、非常に華々しいイメージがあるナノテクノロジーですが、既に商品に結びつき最も普及しているのは、ナノ粒子を使ったコーティング・塗装技術という、地味な分野だったりします。 |
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