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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
無作為化(ランダム化) |
randomization |
解説(1) |
無作為化とは? |
いつくかある治療法のうち、 「ランダム化」ともいいます。 |
治験を実施する側にとっては、 被験者を無作為(ランダム)に、 |
解説(2) |
無作為化のメリット |
無作為化(ランダム化)によって、 例えば、 ● 治療効果が高そうな患者を ● 治療効果が低そうな患者を こういった被験薬(治験実施の目的となる薬剤)に有利となる恣意的な割り付けを、無作為化(ランダム化)によって防ぐことができます。 → 被験薬 |
解説(3) |
作為的なランダム化 |
通常、「無作為化」と「ランダム化」は同義語として使われる場合が多いのですが、
「ランダム化」とは、 その意味において、 そのせいか、最近では、 |
解説(4) | ||||||||||||||||||
ランダム化の種類 | ||||||||||||||||||
ランダム化(無作為化)には大別すると、 以下の3種類があります。 |
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(1)単純ランダム化 | ||||||||||||||||||
Simple Randomization | ||||||||||||||||||
「単純無作為化」とも言います。 識別番号を用いて、被験者を登録する際に、無作為に各群に割り当てる方法。 通常は、登録した順に、割り付けられます。 しかし、この方法では、性別、年齢といった、治療に影響を与える要因が一方の群に偏る可能性があるという欠点があります。 |
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(2)ブロックランダム化 | ||||||||||||||||||
Block Randomization | ||||||||||||||||||
「ブロック無作為化」とも言います。 一定人数毎のブロック(乱塊)を作り、その中で無作為に割り付ける方法。 例えば、1ブロック4例というブロックに分割し、割り付ける群を、A群、B群の2群とすると、A群とB群が平等になる順列組み合わせは、AABB、ABAB、ABBA、BAAB、BABA、BBAA の6通り。 どのブロックにどの順列組み合わせを割り当てるかは、あらかじめ無作為(ランダム)に決定しておきます。 被験者は、どのブロックに属するかが決定された時点で、当該ブロックに割り当てられた順列組み合わせに従い、群に割り付けられます。 こうすることで、ブロックごとに、無作為にそれぞれ均等に割り付けることが可能となります。 |
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(3)層別ランダム化 | ||||||||||||||||||
Stratified Randomization | ||||||||||||||||||
「層別無作為化」とも言います。 性別、年齢、体重、人種、疾患の程度などの治療に影響を与える要因を考慮した上で、被験者を無作為に割り当てる方法。 その際、通常、ブロック無作為化の手法が用いられます。 例)性・年齢別の平準化
※ブロック内の人数(ブロックサイズ)は |
関連用語 |
割付け |
偏り(バイアス) |
被験薬 |
作用機序 |
盲検化 |
二重盲検法 (ダブルブラインド法) |
二重盲検比較試験(DBT) |
単盲検試験 |
非盲検試験 |
ランダム化比較試験(RCT) |
プラセボ |
プラシーボ効果 |
プラセボ対照試験 |
ダブルダミー |
実薬 |
実薬対照試験 |
治験薬 |
被験薬 |
対照薬 |
対照 |
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