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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
副作用は悪者か? |
解説(1) |
一般に「副作用」と聞けば、嫌なイメージが浮かびますが、本当は、必ずしも「悪者」とは限りません。 副作用とは、あくまでも「期待している作用以外のもの」であるにすぎず、「体にとって好ましくない作用」を指すわけではない ということに注意してください。 |
確かに、副作用(期待していない作用)が発現することによって、患者によっては、体調がより悪い状態になったり、最悪な場合は死に至ることがあるかもしれません。 しかし、 その迷惑な(不愉快な)副作用が、別の疾患の患者にとっては、素晴らしい「主作用」になり得る という点が非常に重要です。 @ 副作用が発現するかどうか A その作用の種類は何か は個々の患者の疾患状態・遺伝子背景・その他の治療要因によって異なります。 しかしだからこそ、思わぬ「素晴らしい副作用」が発現する余地があるのです。 わざわい転じて福となす。 副作用転じて、主作用となす。 その薬の副作用が発見されたことによって |
解説(2) |
ED治療薬「バイアグラ」は副作用から生まれた |
今や有名なED治療薬のバイアグラは、まさしく、その典型的な例と言えるでしょう。 そもそも、バイアグラは、最初、狭心症の治療薬として開発された医薬品です。 しかし、その臨床試験の過程で、男性において「勃起」の副作用が発現しました。 そこで、今度はその副作用である「勃起」を主作用として、性機能障害治療薬として開発が進められ、画期的なED治療薬として承認されたのです。 |
関連用語 |
副作用 |
薬物有害反応(ADR) |
医薬品の投与と副作用 |
クスリとリスク |
医薬品副作用被害救済制度 |
重篤な副作用 |
予測できない副作用 |
主作用 |
有害事象 |
重篤な有害事象 |
副作用報告制度 |
緊急安全性情報 |
使用上の注意 |
副作用報告 ┗医薬情報担当者(MR) |
忍容性 |
安全性 |
至適用量(至適投与量) |
用量 |
最大耐性量/最大耐用量 (MTD) |
最大継続可能量(MRD) |
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