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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
最大継続可能量(MRD) |
Maximum Repeatable Dose |
解説(1) |
最大継続可能量とは? |
患者(被験者)が、 最も長く続けられる投与量。 |
解説(2) |
最大投与量から 最大継続可能量への移行 |
一般に、癌に対する化学療法では、 抗癌剤を投与した後、 しかし、 |
一般に、抗癌剤を高用量で投与するほど、腫瘍の縮小効果も高くなりますが、同時に副作用も増えます。 そこで、「患者が耐えられる最大量」、すなわち、「最大耐用量」(MTD)を求め、それを抗癌薬の投与量として設定するのが、従来の化学療法でした。 |
それに対して、近年提唱されているのが、患者の「最大継続可能量」(MRD)に基づく化学療法です。 腫瘍の増大を抑えながら、あるいは、縮小させながら、副作用がグレード1〜2の範囲に収まるような、つまり、患者が最も長く続けられる最大投与量(=「最大継続可能量」)を患者毎に設定し、継続投与していくという方法です。 |
解説(3) |
テーラード・ドーズ・ケモセラピー |
最大継続可能量(MRD)は、患者によって一人一人異なるので、例えば次のような試行錯誤によって設定されます。 最大耐用量(MTD)の半分程度の量から投与を開始し、強い副作用が発現すれば減量し、強い副作用が発現しなければ増量する。 この微妙な医師の「さじ加減」が重要になってきます。 |
このように、患者ごとに、有害事象の発現状況に応じて、薬剤の投与量を増減し投与を繰り返す化学療法を、 「テーラード・ドーズ・ケモセラピー」の活用によって、 |
また、化学療法中の副作用をグレード1〜2の範囲内に収めることによって、通院による治療も可能になります。 結果的に、 @ 患者のQOL(生活の質)の向上、 にもつながると期待されています。 |
関連用語 |
用量 |
用量設定試験 (用量反応試験) |
漸増試験 |
忍容性 |
安全性 |
最大耐用量/最大耐性量 (MTD) |
至適用量(至適投与量) |
副作用 |
薬物有害反応(ADR) |
医薬品の投与と副作用 |
クスリとリスク |
副作用は悪者か? |
医薬品副作用被害救済制度 |
重篤な副作用 |
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有害事象 |
重篤な有害事象 |
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