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新医薬品が上市してから製造中止になるまでの販売推移

横軸を時間、縦軸を当該製品全体の売上額として、新医薬品が上市(誕生)してから製造中止(死亡)までの販売推移グラフは、人が生まれてから死ぬまでの活動エネルギー推移と同じような形をした曲線を描きます。

そのため、販売推移グラフ曲線が描く形は、まさに「医薬品のライフサイクル」そのものであり、販売推移グラフ曲線は、医薬品の「ライフサイクル曲線」と呼ぶことができ、ます。

 
 

一般消費財のマーケティングでは、

導入期(市場開発期)
  ↓
成長期
  ↓
成熟期
  ↓
衰退期

のように、ライフサイクルを4つの時期に分けて、各時期ごとに最適な販売・広告戦略を考える手法がよく使われます。

医薬品についても、そっくりそのまま当てはまります。

なお、「医薬品のライフサイクル」という言葉ですが、環境的な視点、製品個々の視点から、開発、生産から流通、配布、廃棄まで
を指す場合もありますが、ここでは、あくまでも、マーケティング的な視点から、範囲を定義しています。

 
 

通常、新医薬品は、上市後、数年で売り上げのピークに達し、その後は緩やかなカーブを描きながら減少、あるいは、強力な競合製品の参入により、急激に売り上げが減少していきます。

この売り上げ推移曲線と時間軸との間に囲まれてできる図形の面積が、当該医薬品からの総売り上げすなわち、総収入となります。

従って、製薬企業としては、この図形の面積(総売り上げ)が最大になるような、販売・販促戦略を考えなければなりません。

このように、医薬品のライフサイクルを考慮しつつ、当該医薬品がもたらす総売り上げを最大化するような戦略を立て、実行することを、「医薬品のライフサイクルマネジメント」と言います。

 
 
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