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日本では、治験に関わらず、一般診療において、インフォームドコンセントに対する反対意見が一部の医師の間で未だに強く残っています。

非常に興味深いので、紹介しておきましょう。

@ 患者は実は治療上の危険は知りたくない。

A 説明しても情報を理解できない患者がいる。

B 患者に自己決定権を与えても、結局患者は医師の言うがままに治療を受けるので、説明すること自体が無意味である。

C 患者に与える情報によっては、患者がショックを受けて不利益を被る。

D インフォームド・コンセントをしていると、それに要する時間がかかりすぎる。

 
 

医師の気持ちも分からなくもないのですが、患者とて自分の病気や治療について知りたい気持ちは強いはずです。

患者を子供扱いせず、1人の独立した、自己決定のできる人間として認めていれば、 本当はこのような発言は出てこないはずです。

日本の医師の意識改革は、まだまだだと言えるでしょう。

ただし、インフォームド・コンセントをする際に、患者が理解しやすいようなツール(説明書やビデオなど)の開発も同時に必要です。

また、診療に忙しい医師ではなく、インフォームド・コンセントを専任(中心)で担当する 看護師または薬剤師などを置く工夫も必要だと思います。

 
 
医療におけるインフォームドコンセント
パターナリズム
インフォームドコンセント発祥の真実
ニュルンベルグ網領
ヘルシンキ宣言
患者の権利章典
インフォームドコンセントとは?
役立つ業界用語:IC
治験コーディネーター(CRC)
文書同意
口頭同意
文書による説明と同意
同意説明文書
 
 
インフォームドコンセントのGCP上の定義(局長通知)
【工事中】★リンク切れ
 
 
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