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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
患者の権利章典(PBR) (米:1972年) |
A Patient's Bill of Rights |
解説 |
患者の権利章典とは? |
1960年代から、米国の医療の現場において、患者が医師の権威に盲目的に従う関係が問題になり、消費者運動の一環として、「消費者としての患者」の権利を求める運動が盛んになりました。 特に、「医師側の説明義務」と「患者側の同意の権利」が焦点になり、 1973年に米国病院協会(AHA)によって 「インフォームドコンセント」 と「患者の知る権利」が確立されました。 なお、「患者の権利章典」に規定された「インフォームドコンセント」は、あくまでも「一般的な治療におけるインフォームドコンセント」であり、「臨床試験におけるインフォームドコンセント」は対象となっていませんでした。 |
解説(2) |
「患者の権利章典」から「治療におけるパートナーシップ」への変更 |
米国病院協会(AHA)は、2003年、 変更内容の特徴は、タイトルの変更の通り、患者の権利の協調から、患者と医療関係者のパートナーシップの強調への変化。 変更理由は、 ● 患者の権利の法制化によって患者の権利が社会に認知されたこと、 ● 患者の権利を強く掲げることが、必ずしも患者の安全につながらないことが顕在化したこと(医療事故の頻発など) 「患者の権利章典」も、その役目を終え、次のステージに進む時がきたということなのでしょう。 変更の経緯や理由についての詳細は、以下のレポートに書かれています。 |
関連用語 |
インフォームドコンセント |
インフォームドコンセント発祥の真実 |
医療におけるインフォームドコンセント |
ヘルシンキ宣言 |
ニュルンベルグ網領 |
社会的に弱い立場にある者 |
情報の非対称性 |
患者中心の医療 |
患者アドボケート |
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