→ 用語集インデックス
戻るボタン

個人が、自己責任の下に、
身近に入手できる
健康や医療に関する商品・情報・知識
を駆使して、

健康を維持・増進したり、
疾病を予防したり、
軽い病気であれば、
自分で治療すること。

WHOによる定義では、

自分自身の健康に責任を持ち
 軽度な身体の不調(minor ailments)は
 自分で手当てすること」

とされています。

日本薬剤師会の一般用医薬品委員会による、セルフメディケーションの定義(2003.11)によると、

「自己の健康管理のため、
 医薬品等を自分の意思で使用すること」

また、
セルフメディケーションに対する薬剤師の関わりについて、

「薬剤師は生活者に対し、
 医薬品等について情報を提供し、
 アドバイスする役割を担う」
と定義しています。

生活の視点から、

「仕事等で
 病院へ頻繁に行くことができない人が、
 自ら普段から行う健康管理のこと」

と説明している場合もあります。

要するに、
セルフメディケーション」とは、
自分の健康は自分で守る(管理・予防)
自分の軽い病気は自分で治す(治療)
ということです。

医師・医療機関による治療・処方薬のみに頼らず、身近に入手できる健康や医療に関する商品・情報・知識を駆使して、軽い病気や怪我の手当てを自分の判断で行うことです。

 
 
具体的には、セルフメディケーションは、
以下のような手段によって、総合的に自分の健康を自己管理することを指します。

(1) 薬

 ○ 薬局で購入できる大衆薬
   (一般用医薬品)、
 ○ 医薬部外品、
 ○ 漢方

(2) 食品

 ○ トクホ(特定保健用食品)、
 ○ サプリメント(栄養機能食品)、
 ○ その他の健康食品
 ○ その他健康に良いと言われる食品など

(3) 代替医療

 ○ ツボ・指圧・灸・鍼などの東洋医学
 ○ ハーブ、
 ○ アロマテラピー
 ○ リフレクソロジー
 ○ 温泉療法など

(4) 運動

 ○ フィットネス
   (ジョギング・サイクリング等)
 ○ 健康器具
 ○ スポーツ競技など

例えば、風邪、咳、クシャミ、鼻水、腹痛、下痢、頭痛、二日酔いなどの「治療」「緩和」のため、ネットで調べたり、薬局常駐の薬剤師に相談するなどして、店頭で買ってきた「大衆薬」(一般用医薬品)を服用するのは、セルフメディケーションの基本と言えるでしょう。
 
 

@ 個人のメリット

普段から健康管理に心がけることで、未然に疾病を防いだり、疾患を悪化させずに済めば、個人の医療費の負担が減ります。

その他、長生きできる、QOLが高まるなど、個人及び家族の幸福につながります。

→ QOL(生活の質)

A 国家としてのメリット

厚生労働省としては、国民医療費全体の抑制対策として、セルフメディケーションを推進しています。

B 企業、薬局の販売機会アップ

大衆薬メーカーや薬局・ドラッグストアも、これを売り上げアップの好機と捉え、普段からの健康管理・疾病予防を啓発するため、
イベントや広告などで盛んにアピールしています。

 
 

なお、注意しなければならないのは、
セルフメディケーションは、「自己判断」と「自己責任」において行うものだということです。

知識・判断力の不足や、
間違った知識、
時には怪しい民間療法(代替療法)
によって、

○ 重大な疾病を見落とすこと、

○ 間違った治療を自分で行ったり、
  間違った治療を受けたり、
  全く効果のない治療を受けたりして、
  症状を悪化させてしまうこと

も十分予想されます。

重病や重い怪我は、セルフメディケーションの対象ではありません。

セルフメディケーションには限界があることを、常に認識しておく必要があります。

最近、薬局では、セルフメディケーションを積極的にサポートするため、店員教育や資格制度を実施しています。

親切で親身で信用できる「かかりつけ薬局」を身近に見つけておくと、セルフメディケーションを効果的に実践できるでしょう。

 
 
OTC(一般用医薬品、大衆薬)
スイッチOTC
ダイレクトOTC
医薬部外品
トクホ(特定保険用食品)
条件付トクホ
(条件付特定保険用食品)
健康食品
医薬品
医療用医薬品
QOL(生活の質)
 
 
(財)日本健康・栄養食品協会
トクホ臨床試験受託企業リンク集
【工事中】★リンク切れ
 
 
戻るボタン
→ 用語集インデックス