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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
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ドラッグ・ラグ | ||||||||
drug lag | ||||||||
解説(1) | ||||||||
ドラッグ・ラグとは? | ||||||||
日本と欧米との新薬承認の時間差。 あるいは、 海外で新薬が先行販売され、国内では販売されていない状態のこと。 |
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欧米で開発・発売された新薬が、日本で使用が認められ発売されるまでには、国内での治験実施と審査などのため、非常に長い時間がかかります。 日本と欧米との発売時間差は、約2.5年と言われています。 その間、日本の患者は治療を受けられないため、「ドラッグ・ラグ」は患者にとって大きな機会損失となっています。疾患が進行したり、治療に間に合わず亡くなる患者もいます。 一方、日本の製薬企業も、その期間の分だけ医薬品を売る(使ってもらう)ことができないので、大きな機会損失となります。 今やドラッグ・ラグは、製薬業界だけの問題でなく、深刻な医療問題となっています。 |
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医薬品の最初の発売国から
※2004年売り上げ上位88製品 |
解説(2) |
ドラッグラグへの対策 |
海外で既に使用されている薬、または、 しかし、ブリッジングスタディは、 国内で発売できるようになった時には、 この時間差を解消する方法として、 しかし、日本の治験コストは海外に比べて高く、治験に要する時間もかかるので、日本を除いたアジアで、国際共同治験が実施されることが非常に多いのです。 海外の製薬企業としては、少しでも早く治験を終わらせ、少しでも早く販売にこぎつけたいので、当然の経営判断だと言えるでしょう。 このままでは日本は、アジアで最も治験が遅れた国に成り下がります。 当然、医療の質も海外よりも劣るものとなるでしょう。 日本としては、国際共同治験に参加できるよう、治験の迅速化、治験の低コスト化を早急に進める必要があります。 |
解説(3) |
ドラッグ・ラグの拡大悪循環 |
ドラッグ・ラグが存在するということは、すでに海外で治験が行われて結果が分かっている、ということです。 つまり、治験の結果を論文で発表しても、既に海外の治験担当医師によって、同薬剤の治験結果が発表されているのです。 人種差でも無い限り、同様の結果が出るので、後から発表した論文の価値は大きく下がり、学会でも話題にならず、注目を浴びません。 これでは、研究熱心な医師になるほど、既に海外で開発(治験)が終了している治験に対して、興味・面白みを感じなくなり、参加意欲も低くなる。 結果として、治験施設の募集が進まなくなり、国内での治験がますます遅れてドラッグ・ラグが広がる、という悪循環が進むことになります。 |
関連用語 |
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関連リンク集 |
「外国で実施された医薬品の臨床試験データの受け入れに関する通知・資料」 (1998年8月11日) 【工事中】 |
治験関連データ 【工事中】リンク切れ |
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