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そもそも「薬は、誰に対しても同じように効くものではないということを、患者は認識する必要があります。

薬は患者の体質によって効かない場合もあるのです。

患者の7割に効いたら、むしろその薬はよく効く薬の部類に入るのです。

つまり、残りの3割の患者には効かない

したがって、たとえ治験薬が「高い効果が期待される新薬候補物質」であっても、ある程度の割合の患者には、効かない可能性が高いのです。

この事実を聞くと、大抵の患者はびっくりします。

それでも、従来の治療・投薬で効果がなかった場合に、治験薬で効果がある場合も多く、とにかく試してみるだけの価値はあります。

特に、難病やこれまで有効な治療法が無い疾患の場合は。。。

治験の3段階が終了したとしても、厚生労働省に認可されるまでには、まだ何年もかかります。

それを、ただ腕をこまねいて待っているのもつらい選択です。

 
 

ところで、治験においては、「プラセボ」という、効果の全くない治験薬(「偽薬」ともいう)を投与される場合があります。

被験薬の有効性や安全性を調べるためには、薬効成分を含んだ被験薬を投与される被験者集団と、薬効成分を含まない「プラセボ」を投与される被験者集団を作り、結果を比較する必要があるからです。

したがって、もし、「プラセボ」を投与される群に割り当てられた場合は、当然、治療効果も期待できません。

 
 
プラセボとは?
プラセボ対照試験
ヘルシンキ宣言におけるプラセボに関する記述
 
 
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