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治験・臨床試験 Q&A集 |
治験薬は効果があるのか? |
回答(1) |
効果があるとは限らない |
そもそも「薬は、誰に対しても同じように効くものではない」ということを、患者は認識する必要があります。 薬は患者の体質によって効かない場合もあるのです。 患者の7割に効いたら、むしろその薬はよく効く薬の部類に入るのです。 つまり、残りの3割の患者には効かない。 したがって、たとえ治験薬が「高い効果が期待される新薬候補物質」であっても、ある程度の割合の患者には、効かない可能性が高いのです。 |
この事実を聞くと、大抵の患者はびっくりします。 それでも、従来の治療・投薬で効果がなかった場合に、治験薬で効果がある場合も多く、とにかく試してみるだけの価値はあります。 特に、難病やこれまで有効な治療法が無い疾患の場合は。。。 治験の3段階が終了したとしても、厚生労働省に認可されるまでには、まだ何年もかかります。 それを、ただ腕をこまねいて待っているのもつらい選択です。 |
回答(2) |
効かない薬剤「プラセボ」を投与される場合もある |
ところで、治験においては、「プラセボ」という、効果の全くない治験薬(「偽薬」ともいう)を投与される場合があります。 被験薬の有効性や安全性を調べるためには、薬効成分を含んだ被験薬を投与される被験者集団と、薬効成分を含まない「プラセボ」を投与される被験者集団を作り、結果を比較する必要があるからです。 したがって、もし、「プラセボ」を投与される群に割り当てられた場合は、当然、治療効果も期待できません。 |
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