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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
患者中心の医療(PCM) |
Patient-centered Medicine |
解説(1) |
患者中心の医療とは? |
医療消費者である患者の主体的な意思が中心におかれる医療。 単に病気を治療するだけではなく、 英語では、 |
解説(2) |
「患者中心の医療」という概念が生まれた経緯 |
「医師と患者の間には、医療に関する専門知識と経験の差が歴然とあるのだから、患者は医師の言うことを素直に聞いていればいいのだ」 という思想に基づいた従来の「医師中心の医療」に対立する概念として、「患者中心の医療」という概念が、医療関係者を中心にさかんに提唱されるようになりました。 |
● 患者自身が医療情報(疾患・治療情報)を身に付け、治療法、時には医師・医療機関を選択し、積極的に自分の治療に関与していく。 ● それを、医療機関、政府、地方自治体、各種団体が協力して、全面的に支援していく。 このような「患者中心の医療」の概念は、医療のあり方を根本から見直すものとして注目され、その大きな流れは既に動き出しています。 |
解説(3) |
「患者中心の医療」を実現するには? |
@ 患者の自己決定権 |
従来の、医師に全てを委ねる「お任せ医療」から、患者の意思と判断を尊重した「お好み医療」への脱却。 もちろん、意思決定をするからには、患者の責任も発生します。 「自分には医療の専門知識がない」 中には、自分では判断できないから医師の判断に任せた方が楽だ、という患者もいるでしょう。 しかし、患者の意思決定をサポートするのも、医師・看護師等の医療従事者の重要な役目だと言えます。 医療従事者は、「医療行為者」であると同時に、「医療コンサルタント」、「医療アドバイザー」でもあるのです。 |
A インフォームドコンセントの徹底 |
→ 医療におけるインフォームドコンセント |
B セカンドオピニオンの体制づくり |
C 診療情報(カルテ情報)の患者本人への開示 |
解説(3)続き |
「患者中心の医療」を実現するには? |
D 各種医療情報の患者への提供 |
各種医療情報とは、疾患、治療法、医薬品、副作用等のこと。 単に情報を提供するだけでなく、インターネット等による容易なアクセス手段の提供が求められます。 今や治療情報・医薬品情報がインターネットを通じて、世界中のHPから入手できるようになりました。 時には、患者の方が医師よりも、最新の治療法や医薬品について、詳しい情報を持っている場合も考えられる時代なのです。 これからは医師も薬剤師も、うかうかしていられません。 こうなってくると、もはや、患者と医師・看護師・薬剤師等の医療スタッフとの関係は、単なる医療サービスの受領者・提供者ではなく、「医療パートナー」というべきでなのです。 |
E 3時間待ち3分間診療の改善 |
大きな病院では、時間予約システムを採用して、待ち時間を減らす工夫をするところが増えて来ました。 |
F 患者と医師間のコミュニケーションの向上 |
G エビデンス(科学的根拠)に基づく医療(EBM)の実践 |
医師は常に最新の治療法についてアンテナを張り、患者に最適な医療を提供できるように努めなければなりません。 医療行為において、過去の経験も重要ではありますが、それに依存(盲信)していることは、患者にとってはとても不幸なことです。 |
H 患者アドボケート体制 |
関連用語 |
患者の権利章典 |
情報の非対称性 |
パターナリズム(父権主義) |
インフォームドコンセント |
医療におけるインフォームドコンセント |
患者アドボケート |
科学的根拠に基づく医療 (EBM) |
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