→ 用語集インデックス |
治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
アライアンス |
alliance |
解説 |
アライアンスとは? |
企業同士の「戦略的提携」のこと。 企業の連合、連携、同盟。 製薬業界におけるアライアンスの種類は、 |
解説 |
1.コスト削減のための提携 |
例)他社からの製品導入 製薬企業が一社で(自前で)、全ての疾患領域の製品を開発すること(フルライン化)は、時間的にもコスト的にも、まず不可能です。 「選択と集中」によってある程度ターゲットを絞り込まないと、時間やコストの無駄となり、効率的かつ効果的な研究開発ができません。 そこで、自社開発する以外に、他社から有望な製品の販売権を得たり、技術提携をするなどのアライアンスが組まれるのです。 候補物質発見 当然コストもかかります。 そこで、戦略的に重要な品目、大きな売上げが見込める品目だけに、会社の人的資源を投下して自社開発し、それ以外は、他社から導入によってするのです。 候補物質の段階から導入する場合や、承認された段階から導入する場合など、いろいろな方法があります。 たとえ自社開発力のある企業でも、製品パイプラインをそろえるために、他社から導入することは頻繁に行われています。 |
例)アウトソーシングの活用 治験の過程で発生する、モニタリング、データマネジメント、QCなどの業務は、製薬企業内でもできます。 しかし、一時的に業務量が増えた場合、人材を採用して固定費を増やすよりも、CROにアウトソーシング(外注)した方が、変動費として処理できるので、結局得策だと考えれます。 MRについても同様で、CSOにアウトソーシングすることにより、一時的な(短期間限定の)販売力増強が可能となります。 |
関連用語 |
パイプラン |
CRO |
CSO |
解説(2) |
2.時間節約のための提携 |
新薬を一から自社開発しようとすると、開発候補品を医薬品として発売できるようになるまでに、非常に長い時間がかかります。 候補物質発見 他社から製品を導入したり、技術供与を受けるのは、それを開発する時間をお金で買うことと同じです。 |
解説(3) |
3.リスク回避のための提携 |
例)他社からの製品導入 低い有効性、副作用発生などによる開発中止という開発リスクをとらずに済みます。 開発候補品を医薬品として発売できる確率は、数万分の1と非常に低いのが現実です。 それよりも他社から承認された医薬品を導入した方が、販売利益率は下がるものの(ライセンス料)、手っ取り早く、確実に安定した収益を得られます。 |
解説(4) |
4.自社にない技術を獲得するための提携 (弱みの補完) |
例)他社からの技術導入 自社で開発するのが技術的に困難な場合に、他社とライセンス契約を行い、高度な技術を導入することができます。 |
解説(5) |
アライアンス |
5.シナジー効果(相乗効果)を発揮するための提携 |
例)特化・分業 開発力のある企業と、販売力のある企業が、役割分担することにより、互いの強みを発揮することができます。 |
関連用語 |
クロスライセンス |
コ・マーケティング |
コ・プロモーション |
戻る/ジャンプ |
→ 用語集インデックス |