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新規の化学構造、治療効果を持つ
ピカ新」(ファースト・イン・クラス)
に対して、
既存の医薬品の有効成分の化学構造を少し変えただけの「改良型新医薬品」
ゾロ新」といいます。
 
 

ある作用を持つ化合物の基本的な化学構造が分かっていれば、その構造を少し変化させることによって、比較的簡単に新医薬品の候補物質を見つけ出すことができます。

新しく有用な化学構造を、膨大な時間と人を費やして、試行錯誤して発見しなければならない「ピカ新」(ファースト・イン・クラス)に比べて、
「ゾロ新」はより短い開発期間、より少ない研究開発費で新医薬品を開発することができるので、非常にリスクの少ない開発方法であると言えるでしょう。

「ピカ新」(ファースト・イン・クラス)ほどではないものの、既存薬に対して明確な優位性を持つ新薬を、欧米では、「ベスト・イン・クラス」(Best-In-Class)と呼びます。

したがって、「ゾロ新」とは、
新たに開発された新薬のうち、
「ピカ新」(ファースト・イン・クラス)と
「ベスト・イン・クラス」
を除いたものを指します。

 
 

「ゾロ新」は、あくまでも、医薬品の開発方法が改良型であることを指しているだけであり、ジェネリックメーカーが特許切れを待って開発した医薬品「ゾロ」(ジェネリック)のことではありません。

従って、ゾロ新の薬価はピカ新とジェネリックの中間に設定されます。

 
 

ゾロ新はピカ新を元に(真似して)開発されていますが、元のピカ新に比べて改良されていることが多いので、現実には有用な医薬品であると言えます。

(1)ピカ新以上の作用の強さ(効き目)を持っている。

(2)ピカ新にはない効果がある。

(3)副作用がピカ新より少ない。

(4)ピカ新より服薬回数が少ない。(持続性がある)

実は、現在販売されている薬のほとんどは「ゾロ新」なのです。

 
 
ピカ新 
新医薬品(新薬)
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開発中の新薬
(日本製薬工業協会)
 
 
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