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治験に参加している期間中、受診や検査のための外来や入院に対して、毎回、7千円〜1万円程度の金額が「負担軽減費」あるいは「治験協力費」という名目で支払われる場合が多いようです。

治験のために通院では、詳細な検査や診察などで、大抵1日仕事になってしまいます。

あくまでも治験参加者の「負担を軽減するための費用」であり、「謝礼」という呼称はあまり使いません。

また、仕事を休んで治験実施医療機関に通う訳ですから、仕事の日給と比べたら、決して多い金額ではありません。

負担軽減費
 
 

患者であるのに、お金目当てで治験を受けようとする方がたまにいますが、それは本末転倒です。

治験は、あくまでも治療(を兼ねた試験)が目的なので、収入を得る手段とは考えない方が賢明です。

明らかにお金目的の参加だと最初からわかるような方は、治験参加可否を検討する際に、要注意人物として治験の対象からはずすことが多いのです。

なぜなら、そういう人ほど、服薬の仕方など、注意事項を守らず、生活も乱れているなど、得られるデータも使えない場合が多いからです。

ですから、
「ねえ、治験に参加したらいくらもらえるの〜!」
と、ギラギラした目をして質問してくる方は、
「残念ながら、あなたは治験の参加条件に満たしませんでした」
とか、
「残念ながら、規定の人数に達しました」
というような感じで、丁重に断られるでしょう。

 
 

なお、健康な成人(健常人)を対象とする「第T相試験」「生物学的同等性試験」などの治験では、参加基準に合いさえすればよいので、参加動機は問題にされません。

むしろお金目的の学生やフリーターが多いという傾向が実際あります。

軽度の疾患の人を対象とする場合もありますが、症状が深刻な場合ではないので、健常人向けの治験に準じます。

第T相試験
健常人
臨床薬理試験
生物学的同等性試験
 
 
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