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治験・臨床試験 Q&A集 |
治験が人体実験とならないための必要条件 |
回答 |
疾患を治療する画期的な新薬を開発するために不可欠な試験とはいえ、 生身の人間を実験台にする と連想して、眉をひそめる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか? 第2次世界大戦などの反省などから、治験及び臨床試験(以下、単に「治験」)が「人体実験」とならないために、絶対に守らなければいけない、いくつかの約束事が作られました。 @ 治験を行う医学的・科学的意義が 十分に吟味されていること。 A リスクと利益が比較考量され、あらゆる手段をつくして危険を最小限に抑えるよう努力すること。 B 治験に参加してくれそうな人に対して、インフォームドコンセントを得て、参加の了解を得ること。 C 参加してくれる人の人権と安全性を守ること。 D 治験の結果得られた貴重な情報は、共有財産として社会に還元すること。 これらの条件が全て守られて初めて、人を対象とした試験(実験)が「人体実験」ではなく、「治験」及び「臨床試験」と呼ぶことができるのです。 |
関連用語 |
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