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治験・臨床試験 &医薬品開発用語集 |
アンチセンス医薬品 |
Antisense Drugs |
解説(1) |
アンチセンス医薬品とは? |
「アンチセンス」は遺伝子レベルで機能し、メッセンジャーRNAに結合することで疾病に関与するタンパク質の合成プロセスを阻害します。 このように、特定の病原ウィルスの遺伝子やがん等の異常な遺伝子の働きを抑え、遺伝子レベルで病気を治療する目的で開発された「アンチセンスRNA」 のことを、「アンチセンス医薬品」といいます。 |
アンチセンス医薬品は、DNA上の特定の配列と結合することで、異常な遺伝子が機能することを遺伝子レベルで防ぎます。 また、アンチセンス医薬品などを用いて、疾患を引き起こす遺伝子の働きを抑える治療を行うことを「アンチセンス治療」といいます。 |
解説(2) |
アンチセンス医薬品においては、標的とする遺伝子に到達・結合する確実性と、当該物質の安定性が現在の課題であり、それらを向上させる研究が続けられています。 アンチセンス医薬品は、遺伝子選択性が高いため、標的に直接作用するので、従来の低分子量の医薬品よりも高い効果と低い毒性を持つとされています。 アンチセンス医薬品は、抗体医薬品と並び、テーラーメード医療(オーダーメード医療)の実現に貢献すると期待されています。 |
関連用語 |
アンチセンス |
抗体医薬 |
テーラーメード医療 (オーダーメード医療) |
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