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@ 対象疾患の患者であること

治験に参加するには、まず、その治験の「対象となる疾患の患者」であることが必要です。

A 年齢および性別条件

治験によっては、年齢制限性別制限があります。

B 地域条件

治験を実施する医療機関が地域限定の場合は、その医療機関に「通院できる方」という条件も付きます。

 
 

C 他の治験・臨床試験への参加状況

最近、治験や臨床試験に参加していないこと
も求められます。

この、求められる「参加していない期間の長さ」については、治験によって異なります。

しかし、一般的には、副作用防止や投与された被験薬の影響を除くため、少なくとも最低3ヶ月は間をおくことになっているはずです。

D 妊娠していない、授乳中でない

胎児や赤ん坊への影響があるので、

妊娠している方
妊娠の可能性の高い方
授乳中の方

通常、治験や臨床試験に参加できません

E 投薬自体に不適

また、次のような条件に当てはまる場合も
通常、治験に参加できません

薬物アレルギーのある方

過去に重大な病気にかかったことがある方

肝疾患・腎疾患にかかっている方

肝疾患、腎疾患は薬物の代謝に大きな影響を与えるので、正しい分析ができないからです。

F 家族歴

時には、家族歴(家族がかかった病気)が問題になることもあります。

たとえ本人の病歴に問題がなくても、遺伝的な要素により、治験で投与する薬への反応が予測できるからです。

 
 

ここまでにあげた条件は、通常の治験における、ほぼ共通的な参加条件です。

治験によって若干の相違はあっても、治験の成功と、患者の安全を確保するするためには、最低限、これくらいの条件は必要なのです。

また、実際の治験では、上記以外に、罹病中の疾患の症状について、より詳細な条件が付いてくる場合が多いのです。

さらに、仮にそれらの問診条件に合致しても、治験実施施設における血液・尿検査、医師による診察の結果に問題があれば、参加することはできません。

以上のことから言えることは、
治験は誰でも参加できる訳ではない
ということです。

※ なお、健常な成人対象に実施する「第T相試験」という「治験」もありますが、逆にこちらは、患者が参加することはできません。

また、こちらについても、実施施設が限られます。

第T相試験
 
 
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