→ Q&A集インデックス
戻るボタン
 
 

大きく分けて2通りあります。

@ 「登録型治験参加者募集サイト

治験参加希望者を疾患毎に募集し、あらかじめ登録しておく。

治験が発生したら、対象疾患をもつ登録者へメールで連絡し、希望者は、メールに記載されている治験実施施設へ直接電話をかけて応募する。

A 「告知型治験参加者募集サイト

ホームページ上で治験参加者募集の旨と募集条件を掲載・告知し、治験コールセンターのフリーダイヤルをサイト上に掲載し、
コールセンターに電話してもらって、電話コミュニケーターによるスクリーニングを行うというもの。

 
 

@ 登録型サイトの問題点

「登録型」には、治験参加者希望者を囲い込めるというメリットがあるので、一見すると好ましく思えます。

しかし、実際には、登録者の多くは軽症の患者が多く、また、冷やかしの者も結構多いそうです。

登録者にそのまま直接、治験実施施設を紹介したら、ほとんどが不適格者だったという話もよく聞きます。

結局、登録という制度自体は素晴らしいのですが、登録者の質が問題になるのです。

A 「告知型サイト」の問題点

「告知型」だと、治験実施を告知しようにも、その掲載期間(募集期間)にホームページを見てもらわないと、存在の意味がないと言うことです。

ホームページは、新聞や雑誌と違って、自分から積極的に情報収集しなければ目に留まらない、という媒体特性を持ちます。

この点で、どうしても新聞に見劣りするのです。

だからといって、新聞にも問題があって、今の若い人はそもそも新聞を読みませんし、中高年の新聞購読率が下がっています。

中高年及びそれ以下の年齢を対象とする治験においては、新聞という募集手段は、膨大なコストがかかる割には、さほど応募者が集まらない(コスパが悪すぎる)という問題を抱えています。

 
 

最近の傾向としては、「登録型」のサイトが、「告知型」で行われている電話スクリーニングプロセスを取り入れるようになってきました。

@ ある疾患に関する治験が計画されると、あらかじめ同疾患の患者としてそのサイトに登録していた登録者に対して治験実施連絡メールが送信されます。

A メールには、コールセンターの電話受付期間、電話番号、募集地域、その他の参加条件が記載されており、それを見て、参加するかどうかを決定した登録者は、電話受付開始日を待って、コールセンターに電話することになります。

B コールセンターでスクリーニングを受けて、紹介基準にあった患者だけが、治験実施施設を紹介してもらえます。

また、「登録型」のサイトは「告知型」の告知機能もあり、登録者でない患者が、サイトに掲載された治験募集広告を見て、コールセンターに電話応募するという応募ルートも用意しています。

今後は、「登録型」サイトでは、「告知型」機能を備えた「登録告知型」が主流になっていくと思われます。

ただし、登録者情報のメンテナンスは非常に手間がかかり、また、プライバシーの面では、個人情報が流出しないようなしっかりとしたシステムの構築が「登録型」サイトの運営には不可欠です。

それらの仕組みを作るのに要するコストを考えれば、「告知型」の方が安全かつ手軽低コストだと言えます。

「告知型」サイトは今後も無くならないでしょう。

 
 
戻るボタン
→ Q&A集インデックス
→ 用語集インデックス