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医師、歯科医師という「医療担当者」と区別して、「医療補助者」グループのスタッフのこと。

具体的には、
看護師
臨床検査技師
診療放射線技師
臨床工学技士
管理栄養士
理学療法士
作業療法士
社会福祉士
視能訓練士
言語聴覚士
など

 
 

従来は、医師以外の医療従事者は、「パラメディカル」と呼ばれていました。

パラメディカルの「パラ」は、「側面」「補助」という意味しています。

言葉の通り、以前は、医師に他の医療スタッフが従う関係だったため、特に何の異論もなく、「パラメディカル」という呼称が使われていました。

しかし、20世紀後半から、医療技術が飛躍的に高度になったこと、日本もいよいよ本格的な高齢化社会に突入し、患者の介護やメンタルケアなど、患者のQOL(生活の質)が重視されるようになったことなどから、複雑かつ高度な医療に適切に対応するためには、新たな医療のフレームワーク(医療体制)の構築が必要になりました。

その結果、

(1)医療は、
   医師が単独で行うものではなく、
   医師、看護師、臨床検査技師、
   理学療法士、作業療法士、
   社会福祉士、管理栄養士など、
   医療スタッフ全員による「協同作業」
   であること。

 ※単なる「共同」ではなく、
  「協同」である点に注意。

 ※「共同」……
   互いに同じ立場・資格に立って
   力を合わせること。

 ※「協同」……
   同じ目的や利益のために
   物事を行うこと。

(2)各医療スタッフが対等な立場で、
   協力して医療に従事すること
   が重要であること

が広く認識されるようになりました。

今日では、
医療協同従事者」を意味する
コメディカル」(comedical)
という呼称が広く用いられています。

 
 
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