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医薬品の開発の進捗に伴って発生する、新規化合物発明企業への支払金。

製薬企業などの医薬品開発企業が、新規化合物を発見・発明した企業から、医薬品として開発する権利を購入した場合において、
開発の進捗段階に応じて、
医薬品開発企業側から発見・発明企業側に対して支払われる費用です。

正式には、
マイルストーン・ペイメント
(milestone payment)と言います。

逆に、
マイルストーンを受け取る側の収入を、
マイルストーン・インカム
マイルストーン収入
(milestone incom)と言います。

 
 

@ 医薬品開発企業としては、マイルストーンを開発段階毎に設定することにより、途中で予期せぬ副作用が発生した場合のリスク分散が可能になります。

A 開発が中断した場合の総コスト負担を考えると、「一括前払い契約」する場合に比べて、「契約一時金+段階毎のマイルストーン」の契約方式の方が、費用リスクをかなり抑えることができます。

B 費用リスクが抑えられ、初期投資額も抑えられることにより、医薬品開発企業は、開発決定のハードルが低くなり、いろいろな新規化合物にチャレンジしやすくなります。

C 開発に必要な資金が段階的に分割されることにより、個々の金額が小額になるだけでなく、開発の段階が進むということは有望な新規化合物だ、という理由から、市場から資金を集めやすくなります。

新規化合物の発見・発明企業側も、初期費用を下げることで、医薬品開発企業に売りやすくなる、というメリットがあります。
 
 
バイオ技術によって生み出された化合物になればなるほど、副作用の発生リスクは予想が難しくなるので、「マイルストーン方式」が主流となりつつあります。
ロイヤルティ
 
 
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