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ヒトの体内で製造される化学物質のうち、 免疫を調整したり、ウイルスに感染した細胞にダメージを与えたり、細胞を増やしたり分化させたりする物質のこと。

サイトカインには多くの種類があり、それぞれが特異な作用を持っています。

ちなみに、「サイトカイン」は、細胞という意味の「サイト」と、作動因子という意味の「カイン」の造語です。

 
 

当初サイトカインは

免疫系の調節、炎症反応の惹起、抗腫瘍作用といった、免疫応答制御や免疫システムの恒常性維持に重要な役割を果たす物質

として注目されていました。

最近では

細胞増殖、分化、抑制といった、生体の恒常性維持に重要な役割を果たす物質

であることが明らかになりました。

これらの物質を医薬品として使うことにより、これまでの医薬品に無い効果が期待できるとして、現在、注目されている医薬品分野です。

また、体内で生産されるサイトカインの量は微量であるため、医薬品として大量生産するには、遺伝子工学の利用が不可欠です。

最近の遺伝子工学技術の急速な進歩と共に、ますます期待される分野と言えるでしょう。

サイトカインで製品化された代表例は次の通りです。

インターフェロン(IFN)
インターロイキン(IL)
エリスロポエチン
コロニー刺激因子(CSF)

 
 
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