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製薬企業における、各薬剤の開発から販売までの一連のライン(体制)のこと。

多くの製薬企業では、品目(薬剤)ごとに縦割りの組織(開発・販売)が形成されていることから、石油パイプラインなどの形を模して、「パイプライン」と呼んでいます。

「製品パイプライン」
「開発パイプライン」
「開発品目パイプライン」
「新薬パイプライン」
「疾病別新薬パイプライン」
「抗癌剤パイプライン」
といった言い方をします。

 
 
特定の疾患領域において、パイプラインを1本だけでなく、複数用意し束ねることにより、選択と集中に、さらに相乗効果が加わります。
 
 

従来は無かった疾患領域のパイプラインを 加わることにより、当該製薬企業の品揃えが充実し、戦力アップ及びリスク分散につながります。

製薬企業の戦略とは、パイプラインの強化・拡充戦略そのものと言っても過言ではありません。

一方、このように、自社の既存のパイプラインと全く関連性のない疾患領域のパイプラインを追加する場合は、相乗効果が見込めません

それどころか、開発効率・販売効率が低下し、結果として利益率の低下につながる危険性があることも、十分に念頭に置く必要があるでしょう。

 
 

新薬メーカーについては、日本企業1社当たりの臨床第2相試験以降のパイプライン数は、欧米企業の4分の1しかありません。

(2006年2月15日 厚生労働省医政局経済課 課長の講演「医薬品産業の現状と課題」 より)

※参考までに、日本企業1社あたりの研究開発費は、米国企業の6分の1に過ぎない。

 
 

製品パイプラインの「強化」及び「拡充(拡大・充実)」は、多くの製薬企業が目標として掲げています。

しかし、どちらを目指すのか、両方目指すのかによって、製薬企業の製品戦略(製品の開発・販売戦略)は大きく変わってきます。

特に、「クロス・ライセンス」および「コ・マーケティング」は、自社製品パイプラインを充実させる手っ取り早い方法です。

→ クロスライセンス

→ コ・マーケティング

 
 
アライアンス(戦略的提携)
クロスライセンス
コ・マーケティング
コ・プロモーション
 
 
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