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個人の遺伝子のタイプに応じて
最適な薬を投与する治療法

具体的なアプローチ手順は、
以下の通りです。

@ 遺伝子検査などから、患者の体質(医薬品に対する反応の特徴、タイプ)を調べる。

A 患者にとって最も効果があり、かつ、
副作用(薬物有害反応)が発現する可能性が最小となるように、薬の種類や、投与量、投与方法を決定する。

近年のヒトゲノム解析の進歩に伴い、

遺伝子の個人差によって
医薬品の効果や副作用が異なる
 

ことが分かり、
1990年代の中頃から欧米を中心に盛んになってきた、医療に対する考え方です。

テーラー(洋服屋)がお客1人1人に合った
オーダーメードの洋服を作ることから、
オーダーメード医療」と呼ばれるようになりました。

 
 

しかし、
「オーダーメード」は和製英語
であり、
欧米など海外では

テーラーメード医療
(Tailor-made Medicine)
カスタムメード医療
(Custom-made Medicine)

と呼ぶ方が一般的です。

日本国内でも、
「オーダーメード医療」という呼称は、
減少してきています。

 
 

「オーダーメード医療」という呼称が、
「テーラーメード医療」という呼称に
置き代わったとしても、
テーラー」は、紳士服の仕立て屋さんを意味します。

一般に「テーラーメード」の商品は高価であり、比較的財産に余裕のある人向けです。

したがって、
テーラーメード医療」という呼称は、
「財産の多少によらない平等な医療」
を目指す日本医療には、ふさわしくない

という意見も結構多く出ました。

そこで、
患者個人個人に応じた最適な医療
という考え方に基づき、
最近では、
個別化医療
Personalized Medicine
Individualized Medicine
という言葉が使われ始めています。

 
 
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