トキシコゲノミクス(toxicogenomics)

薬物や化学物質に対して副作用が生じる原因
今までに副作用が生じた時の情報をもとに、
ゲノムベース(遺伝子レベル)で調べる研究、
新しい毒性評価法です。

言い換えれば、
トキシコゲノミクスは、
医薬品候補化合物などの毒性や副作用
迅速かつ効率的に予測する為の基盤技術でもあります。

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トキシコゲノミクスの手法

通常、副作用はごく稀にしか発生しない為、
(たくさん発生したらそれこそ困ったものですが)
副作用の研究を行おうとにも、
症例が集まらず研究を断念せざるを得ない場合が多い
のが現状です。
それが副作用の予測研究を遅らせている
最大の原因だと言われています。

そこで、
副作用が発症した過去の薬剤について、
動物の組織やヒトの組織に薬剤を作用させて
副作用が発症する時に、
どのような遺伝子群が発現するのか

発現パターンとして調べておき、
それを副作用の症状や発現状況によって分類して
データベース化しておきます。

次に、新規医薬品の候補物質について、
動物の組織やヒトの組織に薬剤を作用させて、
それによって生じる遺伝子の発現パターンを調べ、
データベースの遺伝子発現パターンと
比較照合することにより、
副作用発現の予測を行います。

このような、毒性・副作用についての予測手法を、
トキシコゲノミクス と言います。

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トキシコゲノミクスの医薬品開発への活用

現在、トキシコゲノミクスの手法を用いて、
「医薬品安全性予測システム」
  (医薬品候補化合物に強い毒性や副作用などが
   あるかどうかをチェックするデータベース等)
を構築することによって、
前臨床試験や臨床試験を開始する前に
医薬品の安全性を予測できる
と期待されています。

製薬企業としては、
前臨床試験や臨床試験の途中で副作用などによって
医薬品研究開発を中断するといったリスクを
回避できるようになり、医薬品開発における
開発費・時間・人的資源の効率化
が図れるというメリットがあります。

→ ゲノム創薬
→ プロテオーム創薬

→ ファーマコゲノミクス(薬理ゲノミクス)
→ オーダーメード医療(テーラーメード医療) 

→ バイオインフォマティクス 
→ ポストゲノム 
→ SNPs(スニップ) 
→ 遺伝子 

→ リード化合物 
→ ランダムスクリーニング、ヒット化合物 
→ ターゲット・オリエンテッド・スクリーニング
→ コンビナトリアル・ケミストリー 
→ ハイスループット・スクリーニング 
→ ドラッグデザイン 

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