抗体医薬(antibody drug)

人間が本来持つ免疫力を利用し、
特定の細胞や組織だけに効果のある抗体を、
投与あるいは大量に発生させることにより、
病気の症状を抑制すること目的とする薬。

抗体は体内に進入した異物(抗原)に結合して
異物の作用を抑えるたんぱく質(抗体たんぱく質)で、
特定の細胞や組織だけに働く性質があります。

このような人体の反応を「抗原抗体反応」と呼び、
このしくみを医薬品としてうまく利用したのが
抗体医薬」です。

抗体医薬は
患部の殺したい細胞だけを
その細胞の抗原たんぱく質に対応する抗体たんぱく質
を使って、ピンポイントで狙い撃ちできるため、
高い治療効果副作用の軽減が見込めます。

特に、抗体医薬は、
癌細胞の治療薬として有望視されており、
効果的かつ副作用の少ないがん治療が可能になると、
期待されています。

また、抗体医薬(モノクローナル抗体医薬)は、
テーラーメイド医療に向けた分子標的治療の一つ
として、注目されています。

なお、抗体医薬は、たんぱく質が主成分であるため、
化学的に合成するのが難しく、
培養細胞などで生産させる為、
コストも高いという問題があります。

現在、スイス製薬大手のロシュなどが
抗体医薬を販売しているほか、
国内勢では中外製薬や協和発酵が
臨床開発を進めています。

抗体医薬の創薬ターゲットとして、
最低300〜400存在すると推定されています。

抗体医薬市場は、
製薬企業にとって非常に有望な分野であり、
今後拡大が予想されています。

抗体医薬に副作用が少ないことから、

(1)売上げが見込める
(2)臨床試験を開始した後に中止になるリスクが少ない

というメリットがあるからです。

→ ターゲット療法 
→ 抗原
→ 抗体
→ ワクチン
→ 免疫

→ 分子標的治療薬 

→ アンチセンス 
→ アンチセンス医薬品
→ テーラーメード医療(オーダーメード医療)

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