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一般に「副作用」と聞けば、嫌なイメージが浮かびますが、本当は、必ずしも「悪者」とは限りません。

副作用とは、あくまでも「期待している作用以外のもの」であるにすぎず、「体にとって好ましくない作用」を指すわけではない

ということに注意してください。

→ 副作用

確かに、副作用(期待していない作用)が発現することによって、患者によっては、体調がより悪い状態になったり、最悪な場合は死に至ることがあるかもしれません。

しかし、

その迷惑な(不愉快な)副作用が、別の疾患の患者にとっては、素晴らしい「主作用」になり得る

という点が非常に重要です。

@ 副作用が発現するかどうか

A その作用の種類は何か

は個々の患者の疾患状態・遺伝子背景・その他の治療要因によって異なります。

しかしだからこそ、思わぬ「素晴らしい副作用」が発現する余地があるのです。

→ 主作用

わざわい転じて福となす。

副作用転じて、主作用となす。

その薬の副作用が発見されたことによって
新しい効能がわかり、画期的な治療薬となり得るのです。

 
 

今や有名なED治療薬のバイアグラは、まさしく、その典型的な例と言えるでしょう。

そもそも、バイアグラは、最初、狭心症の治療薬として開発された医薬品です。

しかし、その臨床試験の過程で、男性において「勃起」の副作用が発現しました。

そこで、今度はその副作用である「勃起」を主作用として、性機能障害治療薬として開発が進められ、画期的なED治療薬として承認されたのです。

 
 
副作用
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