プラセボであるかどうか
なぜ教えないのか?

二十盲検

プラセボを対照薬として使用する臨床試験は、
投薬しているのが
「治験薬」であるのか「プラセボ」であるのか
患者だけでなく医師も知らされないことから、
2重盲検比較試験」と呼ばれます。

また、患者と医師の両方に知らせないことを
2重盲検」と呼びます。

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患者にプラセボであることを知らせない理由

患者が自分が投与されているのが、
「プラセボ」であると知ったら、
がっかりして気力が萎えて治癒効果が無いばかりか、
病状は悪化することが予想されます。

一方、本当は「プラセボ」であったとしても、
「治験薬」であるとウソを告げれば、
昔から「病は気から。。。」というように、
病状は良好に向かってしまう可能性があります。

実際に、特に「痛み」などの自覚症状が中心の病気では、
半数近くの方が「全く効果のない薬」を服用しても
改善してしまうというデータが得られています。

これでは、「治験薬」の効果を
正確に検証することはできません。

※ このような「プラセボ(偽薬)」による治療効果を、
  「プラシーボ効果」と呼びます。

患者に、「治験薬」なのか
「プラセボ」なのかを知らせないのは、
患者の「精神的要因」を取り除く為なのです。

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プラセボであるかどうか
なぜ教えないのか?

医師にプラセボであることを知らせない理由

では、医師に対しても「治験薬」なのか
「プラセボ」なのかを
知らせないのはなぜでしょうか?

患者に投与している治験薬が「プラセボ」であることを
もし治験担当医師が知れば、
副作用がおこる心配が無いので、
診察・治療に力が入らなくなります。
その結果、病気が逆に悪化する可能性があります。

逆に、患者に投与しているのが「治験薬」であるとわかれば、
「この薬は効くぞ〜」「効くはずだ!」
と無意識に思ってしまい、
本来は効果がない「プラセボ」であっても、
診療・治療への積極性が高まることで、
患者の病状が良好へと推移してしまう可能性があります。

※これも「プラシーボ効果」に含めることが多いが、
  教育心理学用語では「期待効果」と呼んでいる。
  例えば、本当は知能指数の高くない子供のことを
  「知能指数」が高いと教師に告げると、
  教師は「お前はもっと勉強ができるはずだ。」
  と、一生懸命勉強を教え、励ますので、
  結果的の、その子供の学習能力は高まるという。

医師に「治験薬」なのか
「プラセボ」 なのかを知らせないのは、
医師の「精神的要因」を取り除く為なのです。

また、医師が知ってしまうと、
それがつい「態度」や「表情」に出てしまうので、
結局、患者もそこから、自分に投与されているのが、
「治験薬」なのか「プラセボ」なのかを、理解してしまう。

時には、医師自体が患者に口を滑らして、言ってしまう。

医師のうっかりを防ぐ意味でも、
知らせない方が良いのです。

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<プラセボFAQ>
 

0.プラセボとは?
1.なぜ、プラセボを使うのか?
2.プラセボは倫理的に問題があるのでは?
3.プラセボとインフォームドコンセント
4.プラセボが用いられる場合は?
5.プラセボに当たる確率は?
6.プラセボであるかどうかなぜ教えないのか? 
7.治験終了後にでプラセボかどうか教えてもらえるか?
8.プラセボに関するヘルシンキ宣言の表記

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