治験を受けるメリットは?

(1)開発中の最新の治療法いち早く受けることができる。

  難病など、未だに有効な治療薬がない疾患の場合で、
  人命に関わる場合など
  少しでも早く治療を受ける必要がある場合は、
  治験に参加してみるとその効果が期待できます。
  もちろん、効果が無い場合もあることは覚悟しておく
  必要があります。
  しかし、少しでも望みがあるのならば挑戦してみようというのは、
  積極的な闘病姿勢と言えるかもしれません。

  また、
  ○ 既存の薬よりも治癒効果がある可能性があります。
  ○ 既存の薬と効果は余り変わらなくても、
    副作用が少なければ、闘病上の苦痛の軽減が期待できます。
  ○ 薬のタイプ(錠剤、飲み薬、注射、貼布剤など)が変わったり、
    投薬回数、投薬量が少なくて済む治験薬によって、
    闘病生活における服薬苦痛が軽減される場合があります。

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(2)充実したケア

   通常の診察よりもきめ細かい検査が行われる為、
   治療対象の病気だけでなく、
   体全体の健康状態をチェックしてもらえます。

   もしかしたら、
   自分で気が付いていない病気も見つかるかもしれません。

   これは、治験薬が開発中の薬であり、
   副作用など予想できない事態が起こりうるので、
   慎重にチェックをしながら治験を進める為に、
   診察・検査が丁寧になるのです。

   また、専属スタッフ(通常、治験コーディネーター)がつき、
   生活指導や健康管理情報を提供してもらえるなど、
   健康相談にのってもらえます。

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(4)待ち時間・診察時間・場所の便宜

   治験に参加すると、
   待ち時間・診察時間に関して便宜がはかられます。

   大学病院などの大病院の通常診察では、
   長々と2時間待たされた上に、
   3〜5分程度しか診察して終わりという
   ひどい仕打ちを受けます。

   「3時間待ちの3分間診療

   とはよくぞ言ったものです。
   (誉めているのではない、怒っているのだ。)

   いずれにせよ、通常診療では、丁寧に診察してもらえません。

   一方、治験に参加すると、
   通常患者よりも優先的に診察してくれます。

   予約した時間に受付に行けば、
   殆ど待つことなく診察を受けられます

   「○○さ〜ん、こちらへ来て下さ〜い」
   と、治験参加者用の特別診察室に通してくれる場合もあります。
   他の患者がどんなに並んでいても、
   優先的に診察してくれるので、
   これはこれで、気持ちの良いものです。

   また、次の来院の為の診察予約においても、
   治験参加者の都合に合わせて優先的に
   時間をとってもらえます。

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(5)治療費の負担が少ない

  「特定療養費」という制度が適用される為、
   治験に参加する患者の治療費負担額は
   一般の治療に比べて、少なくなります。

   治験参加中の診察料、検査料、薬代(一部)を
   負担してもらえます。

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(6)交通費等の経済的補助がある

   治験に参加している間、
   受診や検査の為の外来や入院に対して、
   毎回、7千円〜1万円程度の協力費が
   交通費や食事代という名目で支払われる場合が
   最近は多いようです。

   治験の為に通院したりすると、詳細な検査や診察などで、
   大抵1日仕事になってしまいますが、
   それに対する謝礼という意味も含まれています。

   → 負担軽減費 

   → 治験FAQ<治験に参加したらお金(謝礼)をもらえるのか>

   もっとも、これらのお金目的で治験に参加する場合、
   無職でない限りメリットはありません。
   真面目に働いたほうが、より収入を得ることができます。

   従って、交通費等の経済的補助があるのは、
   メリット(ゼロからプラスになる)というよりも、
   あくまでも、
   治験に参加することによる経済的デメリットを補い、
   マイナスからゼロに近づけるための措置と言えるでしょう。

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製薬企業の勘違い

なお、治験への参加メリットとして、

「治験参加の最大の意義は医療の発展に貢献できる点」
「将来の子供達の世代の為の遺産」
「社会貢献」

などと、ごたいそうに説明している製薬企業をよく見かけます。

しかし、あくまでも、

患者にとっては自分の体の治療が最大の目的

のはずです。また、そうあるべきです。
もちろん、そうでないという殊勝な方もいらっしゃるでしょうが。。。

社会貢献

という、安易な言葉は、

お国の医療の発展の為に、
子供や子孫の為に、患者は自分の体を提供するべきだ。

という考えに発展する可能性が十分考えられます。
絶対に賛成できません。
それはナチスドイツ、旧日本軍の人体実験を思い起こさせます。

◇ 治験参加は義務ではありません。
◇ 患者の自由意思によるものです。
◇ 患者にとって治療効果が期待できるから参加するのです。
◇ 社会貢献などの為に参加するものでは、決して無いのです。

社会貢献をするのなら、別の方法があるはずです。

いずれにせよ、製薬企業は

治験=人の体を「実験台」にして新薬を開発

と思わせるような表現は、決して使うべきではありません。
例えそれが製薬企業の本心であったとしても。。。

→ 被験者の呼称について

最後に、
治験参加者集めに必死な製薬企業への提案です。

治験=患者の治療を兼ねながら、
     新しい、より効果のある薬の可能性を試すもの。

せめてこのような表現ならば、私のような偏屈者でも、
「治験」に参加してみようかという気になりますよ。

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