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詳細な違いは、次のQ&Aに譲るとして、
最も本質的な違いについて説明します。

治験」は、
本人の自由意思」に基づいて行われる「治療試験
を指します。

一方、「人体実験」は
本人の意思を無視して行われる「実験」
を指します。

たとえ、治療目的に行われる治療試験であっても、「本人の意向」を尊重せずに行われれば、それは、「人体実験」である
と言えます。

その為、「治験」では、「インフォームドコンセント」が非常に重視されます。

インフォームド・コンセント
(IC)
 
 

治験の中でも、一番最初に行われる、「第T相試験」と呼ばれる試験段階では、

「健康な人」(健常人)が対象となります。

健康な人に、実際に新薬候補の治験薬を投薬してみて、

● 安全性に問題がないか、

● 徐々に投薬量を増やしていって用量の限界量はどれ位か

などを調べるような試験が行われます。

治療目的で行われる「試験」ではないので、医療の進歩にとっては重要でも、本人にとっては必要性のない試験です。

ちゃんと「インフォームドコンセント」を得て実施しているはずですが、一歩間違えば(それがなければ)、これこそ、「人体実験」以外の何物でもないのです。

健常人(健常者)
第1相試験
 
 
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