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現在では、めったに聞きませんが、年配の昔気質な医師の中には、治験について良い印象を持っていない医師が、ごくまれにいるようです。

反対理由としてはいくつか考えられます。

@ 自分の大事な患者に万一何かあったら(副作用の発生など)と心から心配している場合

A 医師として、その治療法自体に対して反対の立場をとる場合

B 自分の患者が他の医師(病院)にとられることによって、プライドを傷つけられることに対する不満がある場合

現在はだいぶ少なくなりましたが、医師の中には、セカンドオピニオン(別の医師による診察)を嫌う方がまれにいます。

C 自分の患者が他の医師(病院)にとられることによって診察費(収入)の減少を心配する場合

少なくとも、Cは論外なので、このような医師は早めに見切りを付けた方が良いでしょう。

@〜Bについては、治験参加者を募集している医療機関の医師または治験コーディネーターに相談すれば、主治医に連絡をとってくれて、患者の治験参加に賛成するように説得してくれます。

治験参加者を1人でも多く集めるためなら、治験実施施設や製薬企業は熱心に動いてくれます。

普通の患者に対しても、これ位、一生懸命つくしてくれるとありがたいのですが。。。

いずれにせよ、治験終了後に、主治医の元でまた治療を続けたければ、主治医の反対を押し切って治験に参加するよりも、主治医が納得し応援してくれるよう、円満に事を進めたほうがよいでしょう。

 
 

さて問題は、万一、治験参加に関して、主治医の説得に失敗した場合はどうするかです。

● 治験参加はあきらめて、頭の堅い主治医との関係を選ぶか、

● 主治医との関係が冷えることを覚悟してまで、新薬候補物質による治療の可能性にかけるか

を、患者自身が決めなければいけません。

治験に参加したことによって、治験終了後、現在の主治医へ行きづらくなるかもしれません。

主治医の対応が、前よりも冷たくなって、治療に影響していると感じるかもしれません。

その場合は、治験終了後も、治験を受けた医療機関を利用すれば、引き続き快い対応をしてくれる可能性があります。

治験参加の際に、疾患の状態について入念な診断・検査をしているので、医療の継続性についても問題ありません。

治験に参加した患者を、治験終了後も手厚い待遇をしてあげることによって、治験参加者を増やそうという考え方が、製薬企業や医療機関にあるので、少なくとも協力をあおぐことはできます。

自宅からの利便性など、治験に参加した当該医療機関に通えない理由があれば、別の優秀な医療機関を紹介してもらうこともできるはずです。

 
 
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